’16-17 越冬蝶観察②:早野

ムラサキツバメ越冬集団(推定21個体)の写真

’16-17の越冬蝶観察状況を観察地ごとにまとめます。

川崎市麻生区のポイントは、’15-16シーズンに川崎市内で初めて自力発見したムラサキツバメ越冬集団のポイントです。 それも個体数37~38の大集団でした。 当然’16-17シーズンにも大期待。真っ先に探索に行きました。(ですが、フライング過ぎて集団形成の気配も無し)

その後もそのうち集団形成が始まるだろうと時々覗きに来るのですが、 その気配も無いまま11月も中旬を過ぎるとさすがに焦ってきて、 11月下旬は藤沢市や大和市のポイントへ越冬集団を探しに行ってしまいました。

ようやく前年の大集団と同じアオキの株に10個体の小集団を確認したのは、12月3日になってからでした。

ムラサキツバメ越冬集団①(アオキ)

ムラサキツバメ越冬集団(12月3日) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
RICOH CX2
ムラサキツバメ越冬集団
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
ムラサキツバメ単独個体
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM

ようやく見付けた越冬集団。個体数は10。
ところが撮影しているうちに刺激してしまったのか、急に2個体が飛び出してしまって目の前で10→8個体に減。

飛び出した2個体が戻ってきてアオキの周りを窺う様子だったので見ていると、 約15分後に1個体が別の葉に今夜の寝床を決めて落ち着いてくれました。(写真3枚目)
飛び出したもう1個体は、その後も何度か戻ってきたものの、最後は余所で夜を過ごすことにしたようです。

ムラサキツバメ越冬集団(12月10日) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
ムラサキツバメ越冬集団
RICOH CX2
ムラサキツバメ越冬集団
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM

一週間後の12月10日に再訪したところ、越冬集団は推定21個体まで大きくなっていました。

但し、残念ながらこの21個体がこの集団の観察個体数のピークでした。
4日後の12月14日には少し減って15個体、さらに3日後の12月17日にも16個体を維持していましたが、 12月23日に訪れた際には0個体。何らかの要因で集団が解消されてしまっていました。

ムラサキツバメ越冬集団(12月14日) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ムラサキツバメ越冬集団(12月17日) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ムラサキツバメ越冬集団跡(12月23日) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
よく見ると葉の重なり順が変わって集団のあった葉が前に出ています。強風のせいでしょうか。 但し、fanseabさんによれば異変は12/18-19とのことですが、 その12/18-19は風速2~3m程度と比較的穏やかな風の日だったようです。

ムラサキツバメ越冬集団②(柑橘類)

観察中のムラサキツバメ越冬集団が無くなってしまってがっかりしていましたが、fanseabさんの探蝶逍遥記により近くの柑橘類にも15個体規模の越冬集団があるという情報を得ました。 早速12月28日に再度訪問しました。

「思い当たる柑橘類はここしかないな」と思いながら樹の周りを巡ると、 情報よりもやや小さくなった越冬集団がそこにありました。

ムラサキツバメ越冬集団(12月28日) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

どうやらウラギンシジミ、ムラサキツバメ9個体に加えてムラサキシジミも2個体混在している様子です。 この集団はその後、元旦(1月1日)と1月11日にも経過観察しました。

ムラサキツバメ越冬集団(1月1日) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

1月1日の状況です。
ウラギンシジミ、ムラサキツバメ6個体、ムラサキシジミ1個体のようです。少し減ってしまいました。

ムラサキツバメ越冬集団(1月11日) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
ムラサキシジミ単独個体
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

1月11日の状況です。
ウラギンシジミとムラサキツバメ2個体のみと、かなり寂しい状況になってしまいました。 ムラサキシジミは別の葉に単独個体が居ました。

またしばらく楽しめるかと思ったのですが、思ったより速いペースで個体数が減ってしまいました。 ここ数日の寒波でまた状況が変わっている(集団解消?)と思いますが、どうでしょうか。 そろそろまた確認に行きたいと思っています

コメント

  1. ダンダラ より:

    ムラサキツバメにとっては越冬するのもなかなか厳しいようですね。 突然いなくなってしまった集団は残念でしたね。 それでも22頭もいるとさすがに迫力がありますね。 ムラサキツバメは体が起き上がっているときには、少しの刺激で飛び出してしまいますから、何らかの刺激が加わったんでしょうか。 こうして皆さんの観察結果が見られると、いろいろ参考になります。

  2. Garuda より:

    ダンダラさん、コメント有り難うございます。 12/23の集団消滅後、慌てて広範囲に探索して数カ所越冬集団を見付けたのですが、どの集団も長続きせずに終わっています。 ダンダラさんが観察されているところは、息が長くて良いなと思って見ていました。

    正月に帰省した際にダンダラさんの観察地探し(智光山公園じゃないかと推測)をしようかと思っていたのですが、残念ながらそんな時間は取れませんでした。

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