’14秋 東高根森林公園のクロコノマチョウ⑧-2 (10/20 その2)

(前エントリ)からの続き

10月20日。 10月18日に蛹と前蛹を見つけたばかりの北口ポイントでは異変が起きていました。 大げさな書き出しですが、ジュズダマ群落の在る斜面全体がジュズダマだけを残して草刈りされてしまっていました。

ジュズダマが残っているのなら良いのでは?

いえ、「ジュズダマ群落一帯を残す」のではなく「ジュズダマだけを残す」草刈りだったのです。 つまり、ジュズダマとジュズダマの間のわずかな隙間の草まで念入りに刈られており、少し前の台風で倒伏しかかったジュズダマ株までは残されずに一緒に刈られてしまっていました。 実は、10月18日に見つけた蛹と前蛹は倒伏しかかったジュズダマ株に付いていたのです。 どうやら一緒に刈られてしまったらしく、再発見できませんでした。

それどころか、こんなものが…。

クロコノマチョウ(切断された幼虫の残骸) | Melanitis phedima | 川崎市宮前区
クロコノマチョウ(切断された幼虫の残骸)
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
草刈りの犠牲になったクロコノマチョウ幼虫の残骸。切断されてしまっています。 しかもこの場所は10月18日に前蛹を見つけた辺り…。 草刈りは19日に行われたようで、この犠牲個体はあの前蛹個体かもしれません。

蛹・前蛹の再発見はできませんでしたが、羽化不全の成虫を1個体がふらふらと飛び出しました。

クロコノマチョウ(羽化不全個体) | Melanitis phedima | 川崎市宮前区
クロコノマチョウ(羽化不全個体)
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ふらふら飛び出した羽化不全個体。

せっかく観察できると思った新ポイントがこんなことになってしまい、残念です。

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