’17-18 越冬蝶観察(4):早野①②③④

ムラサキツバメ越冬集団
ムラサキツバメ越冬集団

明けましておめでとうございます。

2018年も、ゆるゆるな記事投稿を行ってまいります。 相変わらずお客様の少ない過疎Blogですが、今年もよろしくお願いします。

さて、11月26日、12月9日、12月16日、12月30日の4回にわたり、地元川崎市の北部、早野早野にて越冬蝶を探索しました。

早野①(’17年11月26日)

早野では、’15-16から2年連続でムラサキツバメ越冬集団を観察しています。 特に個体数が多かったのが’15-16シーズンで、’15年12月31日の大晦日に37~38個体の大集団が観察できました。 今シーズンもこの地での観察は既定路線でしたが、現地訪問に先立つ11月19日に探蝶逍遥記にこの地の越冬集団形成状況がupされていましたので、 今回はその後追い確認的な探索になりました。

ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
ムラサキツバメ越冬集団
SONY α77II + SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM
’15-16シーズンに大集団が出来たアオキでは、探蝶逍遥記では『坊主』と 報告されていましたが、この日は左右2箇所に分かれて、それぞれ3頭と5頭の小集団がありました。 これから集団形成が進むのでしょうか。そうなることを期待したいところです。
ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
RICOH CX2
次に柑橘類のポイントを確認します。探蝶逍遥記では、 『2箇所に分かれて、それぞれ3頭と6頭の小集団』と報告されていましたが、 既に集団は1箇所に集約され、個体数は15頭の中規模集団に成長していました。
ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
RICOH CX2
他にも、可能性の高そうな場所を物色していきます。 落葉樹のクヌギの葉に越冬集団が形成されるのですから、クリでも可能性はあるはずだ…。 本当に4頭の小規模集団が見つかりました。

アオキの集団の個体数がこれから増えていくのかどうか、柑橘類の集団の個体数が更に大規模に育っていくのかどうか、 が次の観察時のポイントでしょう。

早野②(’17年12月9日)

12月9日に再訪しました。
前回観察したポイントを再確認する前に、早野聖地公園内の「下谷の杜」のポイントを探索しました。

ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
RICOH CX2
桑の葉に2頭だけ小集団を作っていました。 もう少し集まってないかと思ったのですが…。

この後は、前回の観察ポイントを順次確認して回りました。

ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
SONY α77II + SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM
アオキの越冬集団は、右側にあった5頭集団が無くなって左側の3頭集団のみになっていました。 個体数増加を期待していましたが、むしろ減っていました。
ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
RICOH CX2
柑橘類の個体数も減っていました。
ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
ムラサキツバメ越冬集団
RICOH CX2
クリの木の4頭集団は6頭になり、若干ですが個体数が増えていました。 また、新たに10頭の越冬集団が出来ていました。

個体数増加を期待していたアオキ、柑橘類いずれのポイントも個体数が減っていてがっかりしました。 代わりにクリの樹の個体数が増えていましたが、落葉樹なので短い運命の仮宿です。

早野③(’17年12月16日)

年末年始まで再々訪する予定は無かったのですが、12月10日の探蝶逍遥記に 『ムラサキシジミの10頭集団』の報告があったので、予定変更して再々訪。

ムラサキツバメ(越冬個体) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬個体
SONY α77II + SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM
「下谷の杜」の桑の樹は落葉が進み、かろうじて1頭が残っていただけでした。
ムラサキシジミ(越冬個体) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキシジミ越冬個体
SONY α77II + SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM
アオキはついに最後の1頭になってしまいました。 しかもよく見たら、残っていたのはムラサキツバメでなくムラサキシジミでした。
ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
RICOH CX2
柑橘類の集団は5頭になっていました。
ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
ムラサキツバメ越冬個体
ムラサキツバメ越冬集団
RICOH CX2 又は SONY α77II + SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM
落葉樹のクリの樹の集団ばかりが個体数を増やしています。 集団は3箇所に分散し、それぞれ18頭(ムラサキシジミとの混群)、1頭、5頭でした。 18頭規模になるとかなり見応えがあります。

件の『ムラサキシジミ10頭集団』も見つかりました。 但し、個体数は5頭になっていました。残念。

ムラサキシジミ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキシジミ越冬集団
RICOH CX2
アラカシの高所の葉。残念ながら『10頭集団』は既に5頭に減っていました。 それでも、今まで見たのは最高3頭まででしたから、ムラサキシジミの集団としては新記録です。

早野④(’17年12月30日)

12月16日までに観察していた、全ての越冬集団が消滅していました。 クリの樹の集団は落葉していました。これは仕方有りません。 しかし、常緑樹のアオキ、柑橘類の越冬集団も、今シーズンはずっと個体数を減らし続け、 集団が大規模化しませんでした。残念です。

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