’16-17の越冬蝶観察状況を観察地ごとにまとめます。
大和市の泉の森・ふれあいの森はムラサキツバメ越冬集団を初めて自力発見した、’11-12シーズン以来の探索地です。
特に昨期(’15-16)には年末に50個体前後の大集団と44個体の大集団が2箇所で観察できました。
今期(’16-17)はどうでしょうか。
観察日順にまとめます。
11月5日(今季初観察)
昨期(’15-16)年末には50個体前後の大集団が観察された桑の木に、今年も越冬集団が形成されていました。 この桑の木は毎年ムラサキツバメの越冬集団が形成される泉の森「最有名物件」のようです。
この日は、2箇所に分かれて計17個体(10+7個体)の集団が確認できました。
ぐるりと一周しましたが、他のポイントではまだ越冬集団は観察できませんでした。
他に、同日ふれあいの森で活動中だったムラサキツバメ♂とツマグロヒョウモン♀の写真を載せておきます。
11月28日(今季2回目)
残念ながら前回観察した桑の木の越冬集団は解消されていました。 (WEBで検索したところ、1週間前までは桑の木の集団も残っていたようです)
その代わりに、ふれあいの森のクヌギのポイントで4箇所に分散して計43個体(10+3+10+12+8個体)のムラサキツバメ越冬集団を確認しました。 昨期に引き続き2年連続での観察です。
- ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
- RICOH CX2
- 重なった2枚の葉に10個体+3個体で計13個体。
- RICOH CX2
- こちらの葉にも10個体。
- RICOH CX2
- こちらの葉では13個体が確認できますが、1個体ムラサキシジミが混じっているようです。
- RICOH CX2
- 黄色く色づきかけた葉にも8個体。
草柳園フィッシングセンターの北側道路沿いでも2箇所計5個体(1+4個体)のムラサキツバメ越冬集団を確認しました。 この近くの桑の木で昨期(’15-16)44個体の大集団が観察できましたが、今期は桑の木には集まっていないようです。
他に、ウラギンシジミが3個体並んで越冬していたので載せておきます。
12月30日(今季3回目)
年末に3回目の観察に訪れました。
ふれあいの森のクヌギの木はすっかり落葉していましたが、まだいくつか枯れ葉が残った枝先がありました。
その枯れ葉に…、3箇所計14個体(1+3+10個体)のムラサキツバメ越冬集団が残っていました。
頑張りますね。
※C-1等の符号は前回のものと対応していません。
- ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
- SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
- 単独1個体。
- SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
- こちらの葉には3個体。
- SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
- こちらの葉はまとまった集団で10個体。
草柳園フィッシングセンターの北側道路沿いの越冬集団も残っていました。 2箇所計8個体(3+5個体)になってました。
- ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
- SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
- 3個体に増えていました。
- SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
- アオキの葉の集団も5個体に増えていました。
泉の森「森のはらっぱ」付近のアオキで3個体の集団を確認しました。
最後に、twitterで教えてもらった「ハマユウ鉢植え」のポイントで2箇所計11個体(10+1個体)のムラサキツバメ越冬集団を確認しました。 この場所は、昨期(’15-16)は何と3月まで集団継続が観察されていたそうです。 また、驚いたことに膝の高さなので屈み込んでの撮影でした。
1月9日(今季4回目)
いいかげん長い記事になってきましたが、もう1日分だけ。
年明けは1月9日に訪れました。
ふれあいの森のクヌギのポイントでは、枝先の枯れ葉でまだ頑張っていました。 5箇所計17個体(1+3+2+7+4個体)です。 この枯れ葉上でいつまで集団が保つのか、楽しみになってきました。
- ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
- SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
- 1個体。
- RICOH CX2
- 3個体。
- RICOH CX2
- 2個体。
- RICOH CX2
- 7個体。
- RICOH CX2
- 4個体。
草柳園フィッシングセンターの北側道路沿いの越冬集団も健在で、2箇所計11個体(5+6個体)になっていました。 少しずつ増えています。
- ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
- RICOH CX2
- 3個体→5個体。
- SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
- 5個体→6個体。
泉の森の南東角付近でマテバシイの葉上のムラサキツバメ越冬集団を新たに確認しました。
10個体です。
この場所も、昨期(’15-16)にも越冬集団が形成された場所です。
東舟翁の碑付近のアオキ低木のポイントでも、5個体のムラサキツバメ越冬集団を新たに確認しました。 この場所も、やはり昨期(’15-16)も越冬集団をが形成された場所です。
第2駐車場付近のシュロに単独個体が居ました。 この場所も、やはり昨期(’15-16)集団が形成された場所です。
「森のはらっぱ」付近の越冬集団はムラサキシジミ2個体の集団になっていました。 葉も同じアオキの別の葉に移動しています。 (前回の3個体もムラサキシジミ混在だったかもしれません)
もう1箇所新集団を見付けました。 民家園付近のアオキで、12個体ほど居るようです。
ハマユウ鉢植えの越冬集団も個体数を増やし、15~16個体ほど集まっているようです。
- ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
- SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
- SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
- 15~16個体ほど居るようです。
とりあえず今回はここまで。続きます。
コメント
神奈川はやはり暖かいのでしょうか、1月になってもムラツの越冬個体数が増えているんですね。 埼玉では、例年大寒のころに急激に数が減ってしまいますが、続きが楽しみです。
ダンダラさん、遅くなりましたがコメント有り難うございます。 神奈川でも大寒前後にはほとんどの集団が崩壊してしまいます。 続きは…、春になっちゃいましたけど何とか最後までupします。