12月30日。
この日が2014年最後のフィールドワークとなりました。
前回砧公園のムラサキツバメ越冬集団を確認したのは12月13日ですから、17日ぶりです。
ちょっと間を空けすぎたかな…。
これまで4回の探索で7個体→9個体→12個体→6個体という推移を辿ってきた越冬集団ですが、今回はどうでしょうか。
その代わりに、すぐ下の葉に単独越冬個体が居ました。
以下は考察です。
この越冬場所の環境はこんな感じです。(Googleマップから切り出し)
越冬場所はC字型の常緑樹林の底に位置しています。東側はケヤキの落葉樹林です。 集団が形成される11月頃はまだケヤキの葉も茂っていますから、越冬場所は周囲を緑に囲まれた環境です。 但し、ケヤキの枝葉を通した木漏れ日が射し込み、ちょうど越冬場所前にぽっかりと陽だまりの空間を作っています。 私見ですが、この「緑に囲まれ」感と「陽だまり」の存在が集団形成に一役買ってるんじゃ無いかと思っています。
ところが12月中旬になってケヤキが落葉してしまうと、「緑に囲まれ」感が無くなってしまいます。 また、朝早くから越冬場所に直接陽が当たるようになるので、気温が少し高くなると越冬中の個体もどんどん飛び出していくようになります。 しかも、飛び出した個体は「緑に囲まれ」感が無くなってしまった元の場所には戻ってこない…。
2年連続で越冬集団が形成されながら、これまた2年連続で12月中旬以降に集団解消されてしまった理由はこれじゃないかと考えてます。 来年また同じ場所に越冬集団が形成されたなら、今度は12月に入ったら間を空けずに日参するくらいの頻度で確認に行ってみようと思います。
アカボシゴマダラ蛹
アカボシゴマダラの蛹を2個体見つけました。
- アカボシゴマダラ(蛹) | Hestina assimilis | 東京都世田谷区
- SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
- 2個体とも、キタキチョウの越冬個体でも居ないかと覗き込んだツツジの植え込みの中で発見。 「エノキはどこ?」と周りを見回すも無い…。あ、あった。ツツジの植え込みの中埋もれるように樹高50cmくらいの小さなひこばえ。 ここで育ったんかい。親はよくこんなエノキを見つけたね。
アカボシゴマダラは幼虫越冬で蛹では越冬出来ないと思うのですが、もしかして採取して家に持ち帰れば今からでも羽化しますかね? 一応、そのまま放置しておきましたが…。
野鳥
ツグミが割と近くで撮れた。
バードサンクチュアリーでは、暗くなり始めたころにアカハラが出てきました。たぶん、ペア。 但し、暗い上に枝かぶりする場所にしか出てこない…。
- アカハラ | 東京都世田谷区
- SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM + SIGMA APO TELE CONVERTER 2x EX DG
バードサンクチュアリーでは、他に猛禽類が一羽カラスの群れに追いかけまわされながら時々出てきました。 但し、見えるところでは飛びすぎるばかりで撮りようがなかったです。
バードサンクチュアリーの西側では「カケスが出る」と待っている方がたくさん居ましたが、スルー。
あとは、大蔵門のあたりでエナガの群れに遭遇しましたが、撮れなかったです。残念。
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