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ムラサキシジミ

'17年6月中旬:早野

放置状態が3ヵ月も続いたので、仕切り直します。
越冬長観察記事は当然ですが中止。
平地ゼフから始めようかとも思ったのですが、それだとまた追いつけなくなりそうなので直近からの仕切り直しです。
また、今後は出来るだけ無味乾燥なフィールドノートに徹します。

6月17日は平地ゼフの最後の観察のつもりで川崎市麻生区の早野を訪れましたが、 結果的には平地ゼフはただの1個体も観察できずに終わりました。

外周部ではキマダラセセリとムラサキシジミが多く見られました。

キマダラセセリ | Potanthus flavum | 川崎麻生区
キマダラセセリ
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ムラサキシシジミ | Narathura japonica | 川崎麻生区
ムラサキシジミ
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

里山地区ではヒカゲチョウが多く見られました。

ヒカゲチョウ | Lethe sicelis | 川崎市麻生区
ヒカゲチョウ
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ヒカゲチョウは既に最盛期でしたが、この個体は非常に綺麗でした。

ところで、例年だとクロヒカゲの末期にようやくヒカゲチョウが発生を始め、 ヒカゲチョウの最盛期まで生き残るクロヒカゲはごく少数だと思いますが、 今年はクロヒカゲの生き残りが例年になく多いように感じます。

里山地区の栗の花は多くが花期の終わりを迎えていましたが、この栗の木だけはまだ花期の盛りでした。 メスグロヒョウモン♂とテングチョウ、キマダラセセリが訪花していました。

メスグロヒョウモン♂ | Damora sagana | 川崎市麻生区
メスグロヒョウモン♂
メスグロヒョウモン♂
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM + SIGMA APO TELE CONVERTER 1.4x EX DG
トリミングしてあります。
テングチョウ | Libythea celtis | 川崎市麻生区
テングチョウ
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM + SIGMA APO TELE CONVERTER 1.4x EX DG
今年はこの日までテングチョウの新生蝶に縁がありませんでしたが、ようやく逢えました。 トリミングしてあります。

’16-17 越冬蝶観察③:泉の森・ふれあいの森

’16-17の越冬蝶観察状況を観察地ごとにまとめます。

大和市の泉の森・ふれあいの森はムラサキツバメ越冬集団を初めて自力発見した、’11-12シーズン以来の探索地です。
特に昨期(’15-16)には年末に50個体前後の大集団と44個体の大集団が2箇所で観察できました。 今期(’16-17)はどうでしょうか。

観察日順にまとめます。

11月5日(今季初観察)

昨期(’15-16)年末には50個体前後の大集団が観察された桑の木に、今年も越冬集団が形成されていました。 この桑の木は毎年ムラサキツバメの越冬集団が形成される泉の森「最有名物件」のようです。

この日は、2箇所に分かれて計17個体(10+7個体)の集団が確認できました。

ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
ムラサキツバメ(越冬集団A)
ムラサキツバメ(越冬集団B)
RICOH CX2

ぐるりと一周しましたが、他のポイントではまだ越冬集団は観察できませんでした。

他に、同日ふれあいの森で活動中だったムラサキツバメ♂とツマグロヒョウモン♀の写真を載せておきます。

ムラサキツバメ(♂開翅) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
ムラサキツバメ(♂開翅)
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
ツマグロヒョウモン(♀) | Argyreus hyperbius | 神奈川県大和市
ツマグロヒョウモン(♀)
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM

11月28日(今季2回目)

残念ながら前回観察した桑の木の越冬集団は解消されていました。 (WEBで検索したところ、1週間前までは桑の木の集団も残っていたようです)

その代わりに、ふれあいの森のクヌギのポイントで4箇所に分散して計43個体(10+3+10+12+8個体)のムラサキツバメ越冬集団を確認しました。 昨期に引き続き2年連続での観察です。

ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
ムラサキツバメ(越冬集団C-1)
ムラサキツバメ(越冬集団C-2)
RICOH CX2
重なった2枚の葉に10個体+3個体で計13個体。
ムラサキツバメ(越冬集団C-3)
RICOH CX2
こちらの葉にも10個体。
ムラサキツバメ(越冬集団C-4)
RICOH CX2
こちらの葉では13個体が確認できますが、1個体ムラサキシジミが混じっているようです。
ムラサキツバメ(越冬集団C-5)
RICOH CX2
黄色く色づきかけた葉にも8個体。

草柳園フィッシングセンターの北側道路沿いでも2箇所計5個体(1+4個体)のムラサキツバメ越冬集団を確認しました。 この近くの桑の木で昨期(’15-16)44個体の大集団が観察できましたが、今期は桑の木には集まっていないようです。

ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
ムラサキツバメ(越冬個体D)
RICOH CX2
単独越冬個体。ええと、この樹種なんだっけ?
ムラサキツバメ(越冬集団E)
RICOH CX2
アオキの葉に4個体。

他に、ウラギンシジミが3個体並んで越冬していたので載せておきます。

ウラギンシジミ | Curetis acuta paracuta | 神奈川県大和市
ウラギンシジミ(越冬個体×3)
RICOH CX2

12月30日(今季3回目)

年末に3回目の観察に訪れました。

ふれあいの森のクヌギの木はすっかり落葉していましたが、まだいくつか枯れ葉が残った枝先がありました。 その枯れ葉に…、3箇所計14個体(1+3+10個体)のムラサキツバメ越冬集団が残っていました。 頑張りますね。
※C-1等の符号は前回のものと対応していません。

ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
ムラサキツバメ(越冬個体C-1)
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
単独1個体。
ムラサキツバメ(越冬集団C-2)
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
こちらの葉には3個体。
ムラサキツバメ(越冬集団C-3)
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
こちらの葉はまとまった集団で10個体。

草柳園フィッシングセンターの北側道路沿いの越冬集団も残っていました。 2箇所計8個体(3+5個体)になってました。

ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
ムラサキツバメ(越冬集団D)
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
3個体に増えていました。
ムラサキツバメ(越冬集団E)
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
アオキの葉の集団も5個体に増えていました。

泉の森「森のはらっぱ」付近のアオキで3個体の集団を確認しました。

ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
ムラサキツバメ(越冬集団F)
RICOH CX2

最後に、twitterで教えてもらった「ハマユウ鉢植え」のポイントで2箇所計11個体(10+1個体)のムラサキツバメ越冬集団を確認しました。 この場所は、昨期(’15-16)は何と3月まで集団継続が観察されていたそうです。 また、驚いたことに膝の高さなので屈み込んでの撮影でした。

ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
ムラサキツバメ(越冬集団G)
ムラサキツバメ(越冬個体H)
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM

1月9日(今季4回目)

いいかげん長い記事になってきましたが、もう1日分だけ。
年明けは1月9日に訪れました。

ふれあいの森のクヌギのポイントでは、枝先の枯れ葉でまだ頑張っていました。 5箇所計17個体(1+3+2+7+4個体)です。 この枯れ葉上でいつまで集団が保つのか、楽しみになってきました。

ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
ムラサキツバメ(越冬個体C-1)
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
1個体。
ムラサキツバメ(越冬集団C-2)
RICOH CX2
3個体。
ムラサキツバメ(越冬集団C-3)
RICOH CX2
2個体。
ムラサキツバメ(越冬集団C-4)
RICOH CX2
7個体。
ムラサキツバメ(越冬集団C-5)
RICOH CX2
4個体。

草柳園フィッシングセンターの北側道路沿いの越冬集団も健在で、2箇所計11個体(5+6個体)になっていました。 少しずつ増えています。

ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
ムラサキツバメ(越冬集団D)
RICOH CX2
3個体→5個体。
ムラサキツバメ(越冬個体E)
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
5個体→6個体。

泉の森の南東角付近でマテバシイの葉上のムラサキツバメ越冬集団を新たに確認しました。 10個体です。
この場所も、昨期(’15-16)にも越冬集団が形成された場所です。

ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
ムラサキツバメ(越冬集団I)
RICOH CX2
10個体の新集団。

東舟翁の碑付近のアオキ低木のポイントでも、5個体のムラサキツバメ越冬集団を新たに確認しました。 この場所も、やはり昨期(’15-16)も越冬集団をが形成された場所です。

ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
ムラサキツバメ(越冬集団J)
RICOH CX2
5個体の新集団。

第2駐車場付近のシュロに単独個体が居ました。 この場所も、やはり昨期(’15-16)集団が形成された場所です。

ムラサキツバメ(越冬個体) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
ムラサキツバメ(越冬個体K)
RICOH CX2
1個体。

「森のはらっぱ」付近の越冬集団はムラサキシジミ2個体の集団になっていました。 葉も同じアオキの別の葉に移動しています。 (前回の3個体もムラサキシジミ混在だったかもしれません)

ムラサキシジミ(越冬集団) | Narathura japonica | 神奈川県大和市
ムラサキシジミ(越冬集団L)
RICOH CX2
ムラサキシジミ2個体。

もう1箇所新集団を見付けました。 民家園付近のアオキで、12個体ほど居るようです。

ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
ムラサキツバメ(越冬集団M)
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
12個体の新集団。

ハマユウ鉢植えの越冬集団も個体数を増やし、15~16個体ほど集まっているようです。

ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 神奈川県大和市
ムラサキツバメ(越冬集団G)
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ムラサキツバメ(越冬集団G)
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
15~16個体ほど居るようです。

とりあえず今回はここまで。続きます。

’16-17 越冬蝶観察②:早野

’16-17の越冬蝶観察状況を観察地ごとにまとめます。

川崎市麻生区のポイントは、’15-16シーズンに川崎市内で初めて自力発見したムラサキツバメ越冬集団のポイントです。 それも個体数37~38の大集団でした。 当然’16-17シーズンにも大期待。真っ先に探索に行きました。(ですが、フライング過ぎて集団形成の気配も無し)

その後もそのうち集団形成が始まるだろうと時々覗きに来るのですが、 その気配も無いまま11月も中旬を過ぎるとさすがに焦ってきて、 11月下旬は藤沢市や大和市のポイントへ越冬集団を探しに行ってしまいました。

ようやく前年の大集団と同じアオキの株に10個体の小集団を確認したのは、12月3日になってからでした。

ムラサキツバメ越冬集団①(アオキ)

ムラサキツバメ越冬集団(12月3日) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
RICOH CX2
ムラサキツバメ越冬集団
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
ムラサキツバメ単独個体
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM

ようやく見付けた越冬集団。個体数は10。
ところが撮影しているうちに刺激してしまったのか、急に2個体が飛び出してしまって目の前で10→8個体に減。

飛び出した2個体が戻ってきてアオキの周りを窺う様子だったので見ていると、 約15分後に1個体が別の葉に今夜の寝床を決めて落ち着いてくれました。(写真3枚目)
飛び出したもう1個体は、その後も何度か戻ってきたものの、最後は余所で夜を過ごすことにしたようです。

ムラサキツバメ越冬集団(12月10日) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
ムラサキツバメ越冬集団
RICOH CX2
ムラサキツバメ越冬集団
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM

一週間後の12月10日に再訪したところ、越冬集団は推定21個体まで大きくなっていました。

但し、残念ながらこの21個体がこの集団の観察個体数のピークでした。
4日後の12月14日には少し減って15個体、さらに3日後の12月17日にも16個体を維持していましたが、 12月23日に訪れた際には0個体。何らかの要因で集団が解消されてしまっていました。

ムラサキツバメ越冬集団(12月14日) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ムラサキツバメ越冬集団(12月17日) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ムラサキツバメ越冬集団跡(12月23日) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
よく見ると葉の重なり順が変わって集団のあった葉が前に出ています。強風のせいでしょうか。 但し、fanseabさんによれば異変は12/18-19とのことですが、 その12/18-19は風速2~3m程度と比較的穏やかな風の日だったようです。

ムラサキツバメ越冬集団②(柑橘類)

観察中のムラサキツバメ越冬集団が無くなってしまってがっかりしていましたが、fanseabさんの探蝶逍遥記により近くの柑橘類にも15個体規模の越冬集団があるという情報を得ました。 早速12月28日に再度訪問しました。

「思い当たる柑橘類はここしかないな」と思いながら樹の周りを巡ると、 情報よりもやや小さくなった越冬集団がそこにありました。

ムラサキツバメ越冬集団(12月28日) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

どうやらウラギンシジミ、ムラサキツバメ9個体に加えてムラサキシジミも2個体混在している様子です。 この集団はその後、元旦(1月1日)と1月11日にも経過観察しました。

ムラサキツバメ越冬集団(1月1日) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

1月1日の状況です。
ウラギンシジミ、ムラサキツバメ6個体、ムラサキシジミ1個体のようです。少し減ってしまいました。

ムラサキツバメ越冬集団(1月11日) | Arhopala bazalus | 川崎市麻生区
ムラサキツバメ越冬集団
ムラサキシジミ単独個体
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

1月11日の状況です。
ウラギンシジミとムラサキツバメ2個体のみと、かなり寂しい状況になってしまいました。 ムラサキシジミは別の葉に単独個体が居ました。

またしばらく楽しめるかと思ったのですが、思ったより速いペースで個体数が減ってしまいました。 ここ数日の寒波でまた状況が変わっている(集団解消?)と思いますが、どうでしょうか。 そろそろまた確認に行きたいと思っています

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