横浜市栄区のアーカイブ
’17-18 越冬蝶観察(7):舞岡周辺③④
’17-18 越冬蝶観察(3):舞岡周辺①②の続きです。
①②は11月19日と12月2日の記録でしたが、今回の③④は1月1日元旦と1月13日の2回分です。
舞岡周辺①(’18年1月1日)
ほぼ1ヵ月ぶりの訪問。 1ヵ月前に観察したムラサキツバメ越冬集団の様子はどうだったでしょうか。
まず横浜市栄区のポイントでは、2箇所あったアオキの越冬集団が1箇所になっていましたが、 まだ越冬継続中でした。無事越年です。
- ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 横浜市栄区
- SONY α77II + SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM
- 上の写真は前回8頭だった集団ですが今回は16頭に増えていました。 下の写真は前回12頭だった集団の跡地ですが、ご覧の通り0頭。 合計では20頭→16頭で若干減っています。
次に、前回はアジサイとアオキにそれぞれ1箇所ずつムラサキツバメ越冬集団があった横浜市栄区の別ポイントでは、 アオキの集団が消滅し、落葉して消滅しているだろうと予想していたアジサイの集団は越年に成功していました。
- ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 横浜市栄区
- SONY α77II + SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM
- RICOH CX2
- 2枚とも同じ集団です。萎れかけて丸まったアジサイの葉の中にムラサキツバメの集団が見えています。 CX2のレンズ先を突っ込むようにして撮ってみると、結構な数です。13頭集団でした。 前回の7頭集団から5頭増えています。但し、アオキの8頭集団の分を含めた合計では3頭減になりました。
さらに移動して、横浜市戸塚区(舞岡ふるさと村)のポイントでは、アオキの15頭集団、2頭集団が消滅していましたが、 シュロの集団が越年に成功していました。
- ムラサキツバメ(越冬集団) | Arhopala bazalus | 横浜市戸塚区
- SONY α77II + SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM
- RICOH CX2
- 下から望遠レンズで狙っても詳細不明のため、2枚目は長柄+CX2のインターバル撮影で撮影。 前回の9頭が10頭に増えているようです。
このポイントでは、前回の12月2日に無かった集団が新たに見つかりました。
ムラサキシジミの集団です。
椿の木にやや大きめのクヌギの枯れ枝が引っ掛かっており、
このクヌギの枯れ枝に2箇所に分散して集団が形成されていました。
2つの集団は30cmほどしか離れていません。
- ムラサキシジミ(越冬集団) | Narathura japonica | 横浜市戸塚区
- SONY α77II + SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM
- RICOH CX2
- 集団Aは8頭集団です。
- SONY α77II + SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM
- 集団Bは枯葉2枚に分散して左側が6頭、右側が2頭なので、合わせるとこちらも8頭集団です。
ムラサキツバメの越冬集団は減ったとはいえ3箇所で越年に成功し、 新たにムラサキシジミの越冬集団が2箇所も見つかる、幸先の良い1年のスタートになりました。
舞岡周辺④(’18年1月13日)
1月13日に再訪しました。2週間経ってません。
この日は、いつもと逆順にポイントを巡りましたが、記事の方は前回までと同じ順番でまとめます。
まず、横浜市栄区のポイントは集団消滅しておりました。
- ムラサキツバメ(越冬集団跡地) | 横浜市栄区
- SONY α77II + SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM
- 16頭集団がもぬけの殻になっていました。他の場所にも越冬集団は見つかりませんでした。
横浜市栄区の別ポイントのアジサイも、今度こそ落葉していました。
「あー、落葉しちゃったか」
と何気なく足元のアジサイ枯葉を何枚かめくってみたところ、すぐ近くから2頭のムラサキツバメが飛び出しました。
- ムラサキツバメ(活動中個体) | Arhopala bazalus | 横浜市栄区
- SONY α77II + SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM
- 写真は同じ個体が重複していますが、現地では付近で活動中の個体は2♂+4♀の6頭まで確認できました。 既に13:30を過ぎていたので、粘れば「どこに戻るか」分かるのでは、と1時間近く粘りましたが、 結局分かりませんでした。
横浜市戸塚区(舞岡ふるさと村)のシュロのムラサキツバメ越冬集団は残っていました。 但し、個体数が少し減っています。
ムラサキシジミの越冬集団は、2箇所→1箇所になっていました。
- ムラサキシジミ(越冬集団) | Narathura japonica | 横浜市戸塚区
- SONY α77II + SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM
- 8頭集団だった集団Aは解消し、跡地にはムラサキツバメ1頭が残っていました。 もともと混群だったのかもしれません。なお、現地では気付きませんでしたが、 左上の奥にムラサキシジミ1頭が潜んでいました。
- SONY α77II + SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM
- 集団Bは、7頭+1頭で、合計では前回と同じ8頭集団でした。
継続観察地は舞岡ふるさと村だけになってしまいましたが、 ムラサキツバメ・ムラサキシジミ各1箇所ずつ集団が残っています。
21~22日にかけて降雪がありましたが、影響はどうだったでしょうか。 今週末27日(土)に再訪を予定しています。
’17-18 越冬蝶観察(3):舞岡周辺①②
仕事上の年末進行と少し体調を崩していたこともあり更新が滞りました。 未だ11月の記録ですが、再開します。
11月19日と12月2日に、舞岡周辺(横浜市栄区・戸塚区)を訪れました。
※11月19日は既記事の藤沢市大庭とはしご。
舞岡周辺①(’17年11月19日)
横浜市戸塚区、栄区、それぞれ1箇所ずつのポイントを訪問探索しました。
まず最初に訪れたのは横浜市栄区のポイント。 家を出たときにはよく晴れていたので活動中の越冬蝶観察を期待していましたが、 現地到着時には曇ってしまっており、活動している気配がありませんでした。
ムラサキツバメ越冬集団は、2箇所に分かれて形成されているのを確認しました。
次に、横浜市戸塚区の「舞岡ふるさと村」のポイントへ移動しました。 ここでは3箇所にそれぞれ、7頭、2頭、1頭の越冬集団+個体が見られました。
ムラサキツバメ以外には、横浜市栄区、横浜市戸塚区それぞれのポイントでクロコノマチョウが1頭ずつ見られました。 写真は横浜市栄区のポイントで撮影した個体。
- クロコノマチョウ | Melanitis phedima | 横浜市栄区
- SONY α77II + SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM
- 飛び出すまで存在にまったく気付かず。
この日はこの後、藤沢市大庭②へ転戦しました。
舞岡周辺②(’17年12月2日)
12月2日に再訪しました。
この日は11月19日のポイント2箇所にもう1箇所加え、計3箇所のポイントを訪問・探索しました。
まず最初に、前回と同じ横浜市栄区のポイントを訪れると、 ごまさんほか3名の同好の方がいらっしゃいましたので、 いろいろお話しを伺いながら楽しく観察・撮影しました。
このポイントの越冬集団は2箇所で変わらずでしたが、好天だったこの日はほとんどの個体が飛び出しており、 最初はそれぞれ2頭ずつしか残っていませんでした。
次に、ごまさんから「2箇所集団あり」
と情報を得た、
前回は訪れなかった横浜市栄区のポイントへ移動しました。
(ごまさん達とはいったん別れました)
訪れてみると、なるほど背の高さに差し出されたアジサイの葉上に7頭、
アオキの4mほどの位置には8頭のムラサキツバメ越冬集団が出来ていました。
最後は、11月19日と同じ横浜市戸塚区(舞岡ふるさとの森)のポイントへ移動します。 ここで、いったん別れたごまさん達と再び一緒になりました。 (待ち合わせた訳ではない)
まず、11月19日に7頭だったアオキの越冬集団は、順調に個体数が増えて15頭になっていました。 一方、アオキの2頭集団と柑橘類の単独個体は居なくなっていました。
シュロの葉が重なった奥に、何やら怪しい雰囲気なことに気付きました。
とりあえず撮ってみて、撮れた写真を拡大して確認します。
…どうやら、ムラサキツバメ越冬集団のようですね。
この日は好天だったため、越冬集団以外に多数の開翅個体も撮影できました。 最後にまとめて掲載します。
’15-16 越冬蝶観察|ムラサキツバメ越冬集団(12/5時点まとめ)
放置中のBlogですが、12/5時点までのムラサキツバメ越冬集団探索状況をまとめておきます。
大和市 泉の森/ふれあいの森(11/28時点)
川崎市宮前区 東高根森林公園(12/2時点)
- ムラサキツバメ越冬集団(東高根森林公園/コブシ)|川崎市宮前区
- 東高根森林公園では初観察の越冬集団。但し、落葉樹なので儚い運命。
theclaさんが見つけたもので、 同じコブシの樹の低い位置に14個体、高い位置に4個体。ほかに単独個体1個体。