’16-17 越冬蝶観察①:東高根森林公園

キタキチョウ(羽化直後個体)
キタキチョウ(羽化直後個体)

※一度投稿済みの記事を全面的に書き換えました。

’16-17の越冬蝶観察状況を観察地ごとにまとめます。
最初は東高根森林公園から。

自宅から近いので観察回数は多いようですが、 ほとんど夕方16時過ぎにしか時間が取れない水曜日に苦肉の策で訪れたものです。 好天の日の朝のうちに来園すれば、ムラサキシジミがそこかしこで開翅する姿が見られる公園なのですが、 今シーズンはこの公園で一度もムラサキシジミを観察していません。

’15-16シーズンにこの公園で初めてムラサキツバメ越冬集団を観察したので、 今シーズンも期待したのですが、残念ながら集団形成は見られませんでした。 (ムラサキシジミ同様、個体の観察すらできませんでした)

一方、’15-16シーズンには年末までに全観察個体をロストしてしまったウラギンシジミの越冬個体については、 年明けの1月4日時点でも11個体を継続観察できています。

観察日 10月30日 11月30日 12月7日 12月21日 12月27日 1月4日
個体数 25 17 24 31 14 11

年末に数が減ったのは昨年と共通ですが、 これはここ数年順次行われている湿性植物園の木道改修工事の影響があると考えています。 今シーズンは工事の影響を受けないエリアに観察個体が残っています。

ウラギンシジミ越冬個体(抜粋)

稲作田ゾーンの非常に観察しやすい位置に12月7日から継続観察中の個体があります。 12月に何度か20度前後まで気温の上がった日がありましたが、じっと休眠を続けています。

ウラギンシジミ(稲作田ゾーン) | Curetis acuta paracuta | 川崎市宮前区
ウラギンシジミ(12月7日)
SONY α77II + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
ウラギンシジミ(1月4日)
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

花木広場下部の比較的近接したアオキ葉裏に2箇所計5個体(2+3)のウラギンシジミ越冬個体を見出したのが12月7日。 その後12月21日に4個体(2+2)、12月27に4個体(2+2)と来て1月4日に2個体(0+2)と推移しました。
1月4日時点で生き残っている2個体の写真のみ掲載。

ウラギンシジミ(花木広場下部) | Curetis acuta paracuta | 川崎市宮前区
ウラギンシジミ(1月4日)
ウラギンシジミ(1月4日)
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

古代植物園や花木広場上部で当初見られたウラギンシジミ越冬個体は、冬が本格化するにつれて姿を消していきます。 (暖かい日に、風などの影響を受けにくい谷戸底部へ移動するのだと考えています)
その花木広場上部の地上わずか十数センチの位置で越冬継続している個体が居ます。

ウラギンシジミ(花木広場上部) | Curetis acuta paracuta | 川崎市宮前区
ウラギンシジミ(12月21日)
ウラギンシジミ(1月4日)
SONY α77II + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
実は12月27日に一度ロストしていたのですが、場所が分からなくなっていただけのようです。

キタキチョウ越冬個体

例年花木広場付近で観察できるキタキチョウの越冬個体が今シーズンは全く見られません。 最後に観察したのは、10月30日の羽化直後個体でした。 羽化直後のキタキチョウを観察したのは初めてなのでそれは嬉しいのですが、 越冬個体がまったく見つからないのが気がかりです。

キタキチョウ(羽化直後個体) | Curetis acuta paracuta | 川崎市宮前区
キタキチョウ(羽化直後個体)

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